私のいけない癖で、書けない、時間がない、と思えば思うほど、逆の行動を取ってしまう。
遠のく意識の中で、こんな事では一週間後の顔合わせで冷や汗をかき、
心苦しい言い訳をするのは自分だ。と今から後悔の念でいっぱいだと言うのに、
ああそれにしても昼寝はなんて気持ちのいいものなんだろうか。
このまま夢の世界の住人になってしまいたい。なんてバカなことを考えていた。
すると部屋をノックする音。それも口で『コンコン』といいながらノックしている。
ああ父だ。陽気な時、父はノックをしながら自分の口でも『コンコン』と言うのだ。
「は〜い」
「あのさー、今書いている脚本は、3月の公演だったな?」
「うん」と私。
「次の公演はいつ頃か?」
「多分秋かな」
「もう書くものは決まってるのか?」
「ううん、まだ」
「じゃさ、名古屋モーニング物語りはどうだ?競合店がひしめき合い、
争っているいるうちに凄いモーニングになっていく話し」
「え?」
「おっもしろいぞー。お父さんがあらすじ書くで、お前が脚本かけばいいが」
「・・・ああうん。でも無理だと思う」
「何で?」
「だって小道具に凄くお金かかりそう」
「そうか?うまくやればそんなことないぞ」
「ああうん、無理だよ、多分」
「えーせっかくおもしろいと思ったのに〜、おもしろいこと思いついたのに〜」
と言いながら書斎に戻って行く父。
きっと、「脚本が書けない」と、段々冴えない顔になって行く娘を心配してのこと
だったんだろう。自分にも何か出来ないか、助けることは出来ないのか、と。
そして生まれたのが『名古屋モーニング物語り』。
う〜んナイスネーミング。そして助けようと考え、思い付いたのがあらすじの提案。
普通は「邪魔しないように、そーっとしてあげましょう」じゃない?
なのに父といったら「温泉に行こう」「世界一のモーニングを食べに行こう(それも往復3時間かかる遠方)」「服を買いに行こう」と誘ってみたり、やたら部屋を覗きにきたりと、むしろ邪魔ばかりしているのだ。
ありがたいんだけどなぁ〜、う〜んう〜ん、なんかズレているんだよなぁ〜。
それにしても父は陽気でいいなぁ。
愛犬リリーに手伝ってもらって、バースデーカード作り。

犬好きにしか送れないのが残念。









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